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妻が濃厚接触者になりまして。コロナウイルスPCR検査の流れ。

コロナウイルス

妻の実家で引きこもっていた、楽しいゴールデンウィークが終わった。その楽しい記憶を引きずりながら、大病である5月病と戦い(笑)なんとか出社した日のこと。

妻が濃厚接触者になる

いつものように仕事をしていると、妻からスマホに電話が入る。時刻は平日の夕方、当然仕事をしていると知っているはず。知っていて掛けてくるということは、至急で大切な用件だと少し緊張する。

電話に出てみると、焦っている様子の妻から「焦らないで聞いてほしい」と言われた(笑)落ち着いて用件を聞くと、妻の会社でコロナ感染者が確認されたという内容だった。

妻は感染者となった社員と、数時間ほど同じ事務所内で仕事をしていたのだ。しかも恐ろしいことにゴールデンウィーク前の接触だった。その社員の検査結果が、陽性となった瞬間に「濃厚接触者」となり、私も「濃厚接触者の家族」になった。

 

今回、感染が確定するまでの流れ。

  1. 社員が不調を訴える。症状が「コロナ」に似ている。
  2. 保健所へ連絡。病院を紹介してもらおうと思ったが、自分で探すように言われる。
  3. 過去に他の社員がPCR検査を受けた病院へ、検査の予約ができた。
  4. PCR検査を受けて、翌日に陽性と結果がでる。
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濃厚接触者の家族

妻から詳細を聞いて、自分も感染している可能性があると理解する。

自分の行動を、数日前から思い出してみる。ちょうどゴールデンウィーク中に、実家にいる家族と、一緒に食事をして存分に会話を楽しんだ。ということは、大切な家族にも感染させてしまった可能性がある。

両親は高齢なので、その可能性を考えると恐怖しか無い。

 

そして今、何をするべきか?

まずこれ以上、他にも感染者を増やさないためにも、自分の仕事を止めて早く帰らなくてはならない。すぐに上司に報告すると「とりあえず帰ろうか」と言われ、最低限必要な業務を終わらせ帰路についた。

その帰路の途中、車の中で引き続き「もし感染していたら、どうしようか」と考えていた。

まず妻と二人で入院してしまった場合、一緒に暮らしている猫のイギーさまの世話をする人がいなくなる。感染の可能性がある飼い主の猫を、ペットホテルが受け入れてくれることも難しいだろう。

また、知人に頼んで自宅に行ってもらい、トイレやご飯の面倒をみてもらうことも考えたが、感染者が住んでいた家に、喜んで行ってくれる人なんていないだろう。

だからまずは感染していないこと、そして感染しても軽い症状になり、自宅療養になるよう神様に祈りながらハンドルを握っていた。

妻がPCR検査実施

妻の会社では、同僚が感染者と確定してから、全従業員にPCR検査の予約が行われた。と言っても直接本人から、各市町村で決められた施設に連絡をすることになる。

妻も次の日の検査予約ができたので、付き合うことにした。

感染の可能性がある自分も、外を出歩かないほうが良いだろうと一旦付き添いを断った。しかし、医療センターへは車で行き、検査も車の中で行うのだ。運転していき車を降りなければ、感染を広げる可能性も無いと思い、付き添いという名の運転手を買って出た(笑)

ちなみに医療センターでは「濃厚接触者」しかPCR検査はしないとのこと。一緒に生活をしている、私も同時に検査できないか?と申し出てみたが「濃厚接触者の家族」はできないらしい。どうしても受けたい場合は、自力で病院を探すか、Amazonなどでも売っている簡易キットで確認するしか無い。

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濃厚接触者がPCR検査を予約するときには、会社で言い渡された「5月6日の6番」という感染者情報と、感染者の名前が必要だった。会社の同僚を番号で呼ぶのは、不謹慎ながらちょっと笑える。

 

予約した医療センターは、自宅から20分くらいの場所にあった。こんな機会じゃないと、その存在すら知ることはなかったであろう。濃厚接触者だけが検査できる施設だから、思っていたよりも人は少なく並んでいる人もいなかった。

立派な建物の外にプレハブが建っていて、その場所がPCR検査の受付場所だった。妻が車から降りて、その場所にいる女性に声をかけると「私も検査しにきたのです」と言われた。

予約時にプレハブと説明を受けていたが、実はプレハブは2棟あり、妻が行ったプレハブは車以外で来た人用の検査場だった。奥のプレハブに向かい、数分後に用紙と試験管のような容器を持って戻ってきた。

濃厚接触者がやることは、用紙に名前など記入することと、容器に唾液を1~2cc採取すること。このとき30分前から歯磨き、ガム、タバコ、飲食をすると正確な検査ができなくなるの注意が必要。

1~2ccとはいえ、唾液を出すのは辛そうで少し時間がかかる。レモンや梅干しを想像してと声を掛けたが、あまり効果はなかった(笑)

先程、間違えて声を掛けてしまった女性は、この辛い採取時に声を掛けられていた。想像するとその後対応も優しく、良い人だったことがわかる(笑)

数分後、十分な量を採取できたので、先程のプレハブに記入した用紙と容器を提出して結果待ちとなる。結果は2~3日掛かるが、感染している場合は連絡が早いようだ。

PCR検査結果は陰性

PCR検査から2日後、医療センターから電話がきて「陰性」でしたとのこと。

妻が感染者と接触したと思われる日から、10日間が経過していた。この間に何も症状がなく、平熱を上回ることはなかった。だから「陰性」だとは思っていたが、もしもを考えると不安は常にあった。

一つ気になったのが、以前行った日光東照宮で購入した、護符が床に落ちていたこと。

この護符は勝海舟が奉納したと言われている「降魔(ごうま)大師」が書かれていた。降魔大師は疫病退散に力を持つとして信仰されている。このタイミングで床に落ちていたのが気になったが、私達の代わりに受けてくれたような気がする。ありがたい降魔大師様!

護摩大師の護符

床に落ちたせいで、先が曲がっている(笑)が、これを見た人にもご加護がありますように!

ちなみに「陰性」と言われても、自宅待機はまだ継続。保健所からの指示で、感染者と接触してから2週間が経過するまで自宅待機となった。

今回のPCR検査の流れ

  1. 感染者が保健所へ連絡して、接触者を聞かれる。
  2. 保健所から接触者に連絡がきて、事情聴取されて濃厚接触者になる。
  3. PCR検査を予約する。(地域によって連絡先が変わる)
  4. 医療センターでPCR検査を受ける。
  5. 2~3日後結果が電話で連絡される。

徹底したコロナ予防を

一度目の緊急事態宣言のときは、有名人の亡くなったニュースもあり、今後どのような世の中になっていくのだろうと、恐怖や不安ばかりを感じていた。

その後、毎日報道されるニュースや繰り返される緊急事態宣言に、完全に慣れてしまっている自分に気がついた。感染者数を見て、今日は多くて心配だねー、少なくていいねーと、まるで遠くの国の出来事のように思っていた。

しかし今回、妻が濃厚接触者になったことで、コロナウイルスを一気に身近に感じさせられた。一番悪いのは「コロナウイルス」だけど、自分が原因で大切な人に感染させてしまったら、後悔の念に悩まれる事は容易に想像がつく。

さらなる予防に努めようと、ふんどしを締め直した。

ABOUT ME
アガイ
20代に婿養子になり、息子が出来てから離婚を致しました。 離婚ショックから回復した時の経験を書き 過去の私と同じ様に辛い思いをしている人を 少しでも楽にしたいです。