ナタリーの記者は、一日に5本も書く。忙しいと15本も記事を書く時が有るらしいです。
私はまだ時間がかかるので、1日に頑張ってもブログ記事1~2本です(笑)
新しい文章力の教室 読書感想③
下ごしらえさえおっくうがらずにしておけば
文章を書くことにセンスも魔法も必要ありません。
「はじめに」より引用
著者が社内で、新入社員向けのトレーニングを
繰り返してやっている時に感じた「書けない」の理由は
「遅い」「まとまらない」「伝わらない」の3っつだそうです。
素人がライターになるために、当たり前にやっていることを
この本では、わかりやすく説明してあります。
センスも魔法も必要ないと言って貰えると
自分も書き続けて、上手くなれると思えます。
著者は、株式会社ナターシャ取締役の「唐木元」さん
目次・内容
第1章 書く前に準備する
書く前の準備で文章が決まる
コラム 速い・フラット・ファン目線がナタリーのポリシー
第2章 読み返して直す
「完読」を目指して文章を磨いていく
コラム 肩入れしない、批評しない。感想を書くのはユーザーの仕事
第3章 もっと明快に
読者の負担を取り除いてもっと伝わる文章にする
コラム 選り好みしない、全部やる。専門性は読者が見つけるもの
第4章 もっとスムーズに
読者に伝わる丁寧な文章にしていく
コラム ファンの気持ちに寄り添ってメディアを運営する
第5章 読んでもらう工夫
文章を伝える工夫は仕事の基本にも通じる
コラム 誰でも学べる「ナタリー文体」誕生の秘密
引用・気付き 2個
すべてのルールは絶対ではない。
p,200より引用
この本の一番の目標は「完読」であるということでした。
決められたこれまでのルールを守ることは、文章の上達に繋がると思いますが
上達してもずっとルールに沿っていたら、この本の内容を超えられないと思います。
ここで思い出されるのが「守破離」(しゅはり)という言葉。
この言葉は、何事も学ぶ時の流れを表した言葉で
まずはルールを守る。
守ることが出来るようになったら、ルールを破る。
これまでのやり方を変えてやる。そして最後にルールから離れる。という意味です。
なので最後にこの引用「ルールは絶対ではない」となるのだと思います。
ルールをひたすら守っていたら「守破離」守で終わってしまいます。
守った後はルールを破って、ルールから離れ自己流になりなさいという意味です。
いつか、自己流で書けるようになりたいと思います。
ほんとうに社内向けの教育ノウハウであったため
公にすることに関しては、その意義を疑問視する声が
なかったわけではありません。
p,203「おわりに」より引用
と書かれています。この本を出版する時に、苦労をされたことがわかります。
本来ならば、お金を出しても、読むことが出来ない内容であったと思います。
著者様に感謝です。
そして「ネットメディア全体の信頼性が向上するはず」と
他社の運営にプラスになってもと、前向きに捉えられていて感動すら覚えます。
アウトプットポイント 3個
すなわち作文を、プラモ化してしまえばいいのです。p,23より引用
⇛「伝えること⇛箱絵、何を言うか⇛パーツ、どこを重点⇛取説」
文章を書く時の下準備として、プラモをイメージして準備する。
あらゆるスケールで、重複に気付くアンテナ。p,57より引用
⇛同じ接続詞が3個連続はアウトです。「の」など、同じ接続しが3回連続が無いようにします。
日本語の閉じ開きのスタンダードは年々、開き方面にシフトしているのです。p,80より引用
⇛漢字を書くよりも、開いて平仮名で書くのがスタンダード。ひらきます(笑)
まとめ・感想
この本は、一読しただけでは物足りなく
文章を書き続けている間は、そばに置いておき
迷ったり、進めなくなったらその都度確認してしたくなる1冊です。