この本を読んで世界史を学ぶたびに、争いや戦争の多さに驚き
何度も思ってしまいますが、色々なモノが違っても同じ人間同士
仲良く出来ないものなんだろうかと、単純な気持ちになってしまいました。
本の紹介
この本は「池上彰教授の東工大講義」というシリーズで
この他に、この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう
この日本で生きる君が知っておくべき「戦後史の学び方」の2冊があります。
両方共、気になるタイトルですね。
著者はご存知の、東京工業大学リベラルアーツセンター教授 池上彰さん。
目次・内容
- 東西冷戦 ー世界はなぜ2つに分かれたのか
- ソ連崩壊 ープーチンはスターリンの再来なのか
- 台湾と中国 ー対立しても尖閣で一致するわけ
- 北朝鮮 ーなぜ核で「一発逆転」を狙うのか
- 中東 ー日本にも飛び火? イスラエルやシリアの紛争
- キューバ危機 ー世界が核戦争寸前になった瞬間
- ベトナム戦争 ーアメリカ最大最悪のトラウマ
- カンボジア ー大虐殺「ポル・ポト」という謎
- 天安門事件 ー「反日」の原点を知っておこう
- 中国 ー「経済成長」の代償を支払う日
- 通貨 ーお金が「商品」になった
- エネルギー ー石油を「武器」にした人々
- EU ー「ひとつのヨーロッパ」という夢と挫折
- 9・11 ー世界はテロから何を学べる?
引用・気付き 2個
1ドル= 360円に固定されました。
第12章より引用
今は1ドル110位になってると思いますが、太平洋戦争が終わった後は
1ドル= 360円で物凄い円安でした。ちょっとビックリします。
更に昔の明治時代では1ドル1円だったようです。
アメリカとの経済の差が、数十年間で大きく出来てしまっていたんだと思います。
この円安は、アメリカが日本を苦しめてやろうとしているのでは無くて
戦争で傷ついた日本を、出来るだけ復興させようとして設定してくれた値段でした。
円安にすることによって、日本が輸出をしやすくなるのです。
海外に輸出をしやすくなると、経済が回り日本が発展するという仕組みです。
そしてアメリカは東西冷戦を、少しでも有利にしようという狙いもあり
「アメリカにつけば経済が発展するぞ」と言うことを
日本を使って、アジア諸国に宣伝しようという企みがあったようです。
狙いはどうあれ、そのお蔭で戦後の日本の成長は
著しいモノがあり、今日に繋がっているのでしょう。
イスラム教徒全部が怖いと言う、偏見を持って欲しくないと言うことです。
第15章より引用
9.11の多発同時テロが、起きたときに池上さんの周りには
子供達がいて、この引用の言葉を思ったそうです。
私もこの考えに賛成です。イスラム教徒と聞くと少し怖くなりテロのイメージが
ありますが、そのイメージは一部分の過激派のことを指しているのです。
イスラム教徒の全部を、言ってるのではありません。
周りの人で、反日が盛んな中国や韓国が嫌いと言う人はいます。
しかしその人達の中には、韓国俳優のファンがいたりします。
日本のことを嫌いと言った人の国を、嫌うことは簡単です。
しかし相手のことを少しも調べないで、怖い嫌いと簡単に言うことは
過去の人たちが作り出した、イメージや雰囲気だけで
同じ人間を嫌ったり、差別をしているのです。
こういった負の連鎖は、過去の無責任な人たちだけで終わりにして
今を生きている我々の世代には、ゼロからでもいいので
プラスの関係を築けていけたらと思います。
まとめ・感想
最近まで、身近な場所で戦争が起こっていたことに驚きです。
今は色々な問題は、抱えていますが
大規模な戦争が無いので、過去の歴史を教訓として人類が進化しているのだと思います。
見栄とか利益とかでは無い、平和を第一に考えられる余裕があって欲しいなと思います。