人生にお金の不安はついて回ります。この不安から開放されるためにはどうしたら良いでしょうか?と考えている中、気になる本を発見しました。
この題名の自由に生きると言うことは「不安から開放」と思えて手に取りました。
Contents
紹介
著者:ジェイエル・コリンズ
ファイナンシャル・ブロガー(ブログ「jlcollinsnh.com」主催)。1975年から投資を行っている個人投資家。2011年、娘宛てに「お金と投資」についての手紙をしたためる。その内容をブログに発表すると、世界中から注目されるようになる。
本書より引用
この本は、アメリカで話題になっているFIREの火付け役となった1冊です。
FIREとは、Financial Independence, Retire Early の略語で、若いうちに経済的自由を獲得して早期リタイアしようと言うものです。
本書は早期リタイヤとはちょっと違い、自由になり会社に縛られない生き方をするための内容になってます。
目次
はじまり
Part1 オリエンテーション
(2)「会社に縛られないお金」が必要な理由
(4)お金についての考え方・・・他
Part2 資産形成の最強のツールをどうコントロールするか
(11)インデックスファンドはやる気のない人のためのもの?
(16)あらゆる人々にとって最もシンプルな投資方法
(20)投資アドバイザーを好まない理由・・・他
Part3 なぜ、ほかの投資はよくないのか
(22)株式銘柄をうまく選択できない理由
(23)ドルコスト平均法を好まない理由
(25)あなたも騙されるかもしれない・・・他
Part4 たどり着いたあと、何をするか
(27)大富豪のように寄付をする・・・他
おわりに
内容の割に目次がおとなしく感じますが、この本の設定が「親から娘への手紙」になっているからです。娘にも分かりやすく30個の大切な「投資の基本」について解説しています。
気付き・要約
Part1 気付き・まとめ
「会社に縛られないお金」
Part1より引用
これがなぜ大切か?が書かれています。
著者が娘に教えたかったのは「会社に縛られないお金=自由を手にすること」です。娘が小さい頃に、仕事に行くよりも娘と一緒にいる時間の方が大切と考え、夫婦ふたりとも仕事をやめて無収入の時期がありましたが、その時も資産は増えていきました。
「会社に縛られないお金」があったから可能だったのです。
本書の後半には経済的に自立するための数字も書かれていました。投資(資産)額の4%で1年間生活できると自立と呼べます。逆に言うと年間生活費の25倍の資産を持つことで可能になります。
私もそれがあれば、今の会社に依存することなく嫌なことは嫌だと言い、休みたいときには休み、必要ないと判断すればいつでも会社を辞めて、好きなことをやる時間を増やせます。そして不況によるリストラや倒産の不安からも開放されます。
これは人生が変わりますね。本当に自分のやりたいことに全力を向けられますし、もちろんそのまま引退しても良いのです。
縛られなくなるというのは、選択肢が多くなることだと思います。
要約
- 支出は稼ぎより少なく
- 余ったお金は投資する
- 借金をしない
最近この本だけではなく、You Tubeでも投資に関する動画を見るようになりました。そして多くの本や動画で言っている事の共通点があります。
それはローンするな、手数料取られるな、保険は掛け捨てで最低限のモノにしよう。そうして節約をしてお金を残し、残ったお金で投資をする。という内容です。
私もこの考えを実施するべく、これまで支払い続けていた貯蓄型保険を解約しました!解約金が少し戻って来たのでそのまま、長期運用目的で低コストの米国株投資信託であるバンガードSP500に投資しました(笑)
そして車も数年後には購入したいと思ってましたが、ローンで買うのはやめて一括で買えるまでお金を貯めれたら、その時初めて検討することにしました。今、車を手にするか、そのお金に将来まで働いてもらうか?を考えようと思います。
まずお金を残すというと「漫画 バビロン大富豪の教え」でも同じ事を言ってます。コチラは収入の9/10で生活をして、1/10を貯金して資金を作れと言ってました。
割合は違くても同じことを言ってます。
AmazonPRIME会員なら無料で読めます!漫画で読みやすいので、この機会に是非!(2020/9月の時点)
Part2以降の気付き
現代の問題と対策
これまで小さい頃から「お金は大切に使いなさい」「お年玉は貯金しない」と教えられ、その言葉を信じて実行してきました。しかし昔とは状況が変わり、貯金しても金利は0.001%に落ちていたり、「100年人生」や「老後2,000万円問題」という言葉を耳にするようになってきました。
2,000万円問題も自分がもらう頃には、もらえる年金額も減ったり期間が短くなり3,000万~4,000万円問題になるのではないでしょうか?
その問題に対策を考えると今の時代は、貯金じゃなく投資だったのです!色々な副業で収入を増やそうと考えてましたが、収入を増やすよりも支出を減らす事が優先でした。さらにはお金に働いてもらい育てる事が大切です。
要約
Part1で自分の身の丈にあった生活をして、お金を残し投資に回そうという事が分かりましたが、その次に何をすればいいか?がPart2からのお話です。
私なりに重要なところ、自分でも実践しようとした事を列挙しました。
- 借金はするべきじゃない
- 収入の半分以上を投資に回そう
- 物を購入時、機会損失を考える
- バンガード社のETFが投資先として最適である
- 目標資産の4%で生活する
専門的な用語も多くて、何も勉強してない状態で読みだしたら難しいと感じてしまう内容ですが、わかると勉強になることが多いです。
①と②は飛ばしまして③から説明します。
③物を購入時、機会損失を考える
例えば手元に100万円があり、3万円の時計が欲しいと思います。
何も考えていなかった過去のバカな私なら、97万円残るから良いかと思いすぐに時計を買います。ヤッター買ったー!満足満足!
しかし、この本を読んで勉強した今の私なら、3%の年利がある商品に100万円を投資して一年後に3万円の利益が出たら購入しようと考えます。お金に働いてもらってタダで購入できた!となるのです。
つまりまとまった大きな金額が手元にあれば、年利3%~5%の商品に投資すれば幾らになるか?お金が働いてくれるか?を考えられれば、将来の利息を受取る機会を損失しなくて済みます。
④バンガード社のETF
わからないので調べてみました。まずは「バンガード社」について。
世界初のインデックス型投資信託(インデックスファンド)を個人投資家に提供した会社
Wikipedia様より引用
そしてまたもや知らない言葉「インデックスファンド」調べると
インデックスファンドとは株価指数などの指標に連動した運用を目指す投資信託を指します。
SMBC日興証券様HPより引用
1社毎の株ではなく全米全体の株価の平均値に合わせて動く指標を買うイメージです。全体なのでローリスクローリターンになり長期投資に向いてます。
これを長期に渡り積み立てて、利益が出たらまた投資を繰り返せば雪だるま方式に膨らんでいくというお話でした。貯金ではなくリスクの少ない投資で、少しでも増やしたいですね。
⑤目標資産の4%で生活する
結論から言いますと、投資している資産額の4%で生活できれば、30年後経過しても資産は減らないというデータが出ています。
これを実践するためには収入ではなく、生活で幾ら掛かっているかの把握が必要になります。投資の準備段階で必要になる節約を行い、そのままの生活レベルで暮らしていければ達成する近道になります。
例えば1億円あれば4%の400万円で生活すれば良いのです。逆にいうと年間400万円必要なら25倍の1億円が必要になるということになります。年間200万円であれば5,000万円、100万円であれば2,500万円になる計算です。
この計算をすればFIREする目標額が設定できるようになります。
私も今から長期投資を行い、自分がFIREできるのか?計算してみましたが、自分の年齢と毎年投資できる金額では無理でした。「時は金なり」「時間は資産」色々な言葉が浮かびます(笑)
しかしFIREが無理でもこの本に書かれた事を実践できれば、少子高齢化による年金問題、老後の2,000万円問題といったお金の不安からは開放される計算はできました。
まとめ
この本は父親から娘宛の手紙という設定になってます。教える目的は「会社に縛られないお金」を作って自由に生きて欲しいということです。
私ももっと若いうちに教えてもらって、投資をしておけば良かった!(笑)と言っていたら妻に「今知ったから良いじゃん」と言われ、たしかに!これからやれることを考えようと思いました。
この本を読んでから、NISAとiDeCoを開始して長期投資を始めてます。