ただこうしろあーしろと書いてある自己啓発本よりも、この本の様にストーリーになっているほうが感情も入り記憶に残りやすいです。9通の手紙の内容も効果的になり楽しみながら読める一冊です。
あらすじ:主人公は大学2年生。ある日、亡くなった大富豪の祖父から9通の手紙を受け取り、その手紙を読んで行動し、祖父の友人から大切なことを教えて貰う旅で人生とはなにか?というテーマを基に大きく成長してく物語。
Contents
著者紹介
本田 健(ほんだ けん、1965年8月2日 – )
日本の自己啓発書作家である。神戸生まれ。お金、幸せ、ライフワーク等をテーマとする。代表作は『ユダヤ人大富豪の教え』。
Wikipediaさまより引用
公式ホームページは私のPCにインストールされてるウイルスバスターが見せてくれませんでした。なぜか?(笑)
目次
プロローグ
最初の手紙
第1の手紙:【偶然】(偶然に起きることはないし、偶然に会う人もいない)
第2の手紙:【決断】(決断した瞬間に、その未来は、同時に誕生する)
第3の手紙:【直感】(直感こそが、最も正しい人生のコンパス)
第4の手紙:【行動】(行動しない限り、人生は1ミリも変わらない)
第5の手紙:【お金】(お金の大切さを理解した上で、お金との距離にバランスを取る)
第6の手紙:【仕事】(仕事は、あなたの才能を開花させる舞台)
第7の手紙:【失敗】(成功するための唯一の方法が、失敗しても挑戦し続けること)
第8の手紙:【人間関係】(幸せとは、「よい人間関係」にほかならない)
第9の手紙:【運命】(私たちには、人生を変える選択肢が、毎日、与えられている)
この手紙の順番に物語は進みます。
要約・気付き
第1の手紙:偶然
偶然というものは、この世に存在しない。
第1の手紙より引用
若い頃の自分は偶然を期待して生きていた時があります。懐かしのノストラダムスの予言の影響かも知れませんが(笑)
本書の中では自分で見つけようとしていると、偶然(シンクロニシティー)が発見出来ると書いて有りました。
その方法をまとめると
- カフェ、映画館、コンサートに行ったら知ってる人がいないか見渡す
- 気になった友人に電話をしてみる
- 普段行かない場所に行ってみる
そこで知り合いや友人がいたら、その場でお茶や食事を誘ってみる。
こういった偶然から起業して成功している人は多く日常的に起きていると書かれています。それは偶然と思ってしまうとその出会いに何も感情は沸かずに、一見偶然に見えてそれが意味のある必然だったとしたら?運命的な出会いと思えてその後の行動も変わって来ますね。
第2の手紙:決断
「最高の未来を手に入れる」
第2の手紙より引用
何も決断しないと人に言われるがまま流された人生になってしまいます。自分で決断した瞬間にその未来は同時に誕生すると書かれています。逆に言うと新しい未来を作るためには、決断しないと作られません。決断して新しい扉を開きましょう。
主人公は今決めろと言われても何をどう決めればいいか悩みます。その答えは簡単なことでした。引用にある「最高の未来を手に入れる」と決めるだけで新しい未来が出来るのです。これを決めると、もし決断に迷った時「最高の未来にするためには?」という基準ができてより近づいて行くのだと思います。
第3の手紙:直感
人生で1番つまらないのは、何も決めないまま、ただ時間をダラダラと過ごしてしまうこと。
第3の手紙より引用
直感とは単なる「カン」とは違い自分を知っている内部からのナビゲーションシステム。
その道に進むと良くないと分かっていても進んでしまうと、我慢するようになり体や心が不調になってしまう。理性では理解出来なくても「心と体で得た直感にゆだねる勇気」を持ちましょう。
自分の直感を信じる事が不安だと主人公が言ってましたが、何かを決めることよりも決めた後にどうするかが?決めたことにどう頑張るかが大切で、自信が無いからと何も決めずにダラダラ過ごしてしまう人生はつまらないと言ってます。
第4の手紙:行動
いくら「決断」しても、「行動すること」なしにはその未来は近づいてこない、1ミリも。
第4の手紙より引用
当たり前ですが行動しないと世の中は何も変わりませんね!決断して自分の進む方向を決めたら、行動して近づいて行くしかありません。
「行動」には2種類あって①つまらないと思いながらやる行動と②ワクワクしながら好きなことをやる行動。
例えば私もローンや生活費を払うために毎日仕事をしていますが、この行動は①になってワクワクはしていません。私だけじゃなく大半の人が同じ様に働いていると思います。
①だけだけつまらない人生になってしまうので、家族と交流したり本を読んでブログを書いたり、大好きなTVゲームやデジモノをいじって楽しくやってます(笑)
人生は辛い思いをするためじゃなく楽しむための時間なので、つまらないと思っているならば一日の中に1%でも楽しいとかワクワクする時間を作り、その時間を増やしていきましょう。
《ワクワクを増やす行動》
- 子供の頃に「純粋に楽しんでいたこと」をやってみる。
- 「気になっていたけどやっていないこと」を20個書き出して「おもしろそう!」と思ったことから順番にやってみる。
- うまくいった未来の自分をイメージする。
第5の手紙:お金
いいお金の使い道というのはね、『自分とまわりの人を幸せにできる』という視点で考えてほしい。
そうすれば、自分の器も大きくなって、お金は増えていくし、自分もまわりも幸せになれる第5の手紙より引用
この引用を読んで自分の知っている「ケチ」な人を思い出してしまいます。その人の周りには誰も寄り付きません(笑)
私も離婚後にお金が一番大切という考えになってしまい、ケチになってましたが幸せを感じられず、節約しすぎて辛い記憶しかありません。お金は多少残りましたが(笑)
今は募金箱があれば必ずお金を入れるようになりましたが、この引用はその次の段階に思えます。もっと器を大きくしたいです!
もっと「お金持ちになるには?」
- 自分が持っている中で、一番の才能で勝負する。
- ほとんどの人が「自分の才能」を見つけられないまま一生を終えてしまう。ずっと真面目に働いているのに、お金に振り回せれながら生きている。
才能を見つけるためには?
- 「周りの人からの頼まれごと」を引き受けて、こなすことからスタートするといい。そういうことを地道にやって、始めて「自分の才能の形」が見えてくる。
ゼロから始めて「自分のキャッシュポイント(才能がお金になる活動)」を見つけてワクワクしながら行動して、失敗、成功、また失敗をしながら成功をつかむ。それが人生の楽しみだ。どんなお金にも代えがたいものである。
第6の手紙:仕事
もし仕事が楽しくなければ何かがおかしい理由が大体3つある
第6の手紙より引用
その3つの理由です
- 自分の才能に合っていない仕事をやっている
- 仕事のやり方が楽しくない
- 人間関係が良くない時
なんだか耳が痛いような(笑)考えさせられます。
自分の才能を発見して仕事をしていても、同じ事を繰り返していても経験になりません。「積み上がっていく経験」をするためには?
- どれくらいの「量」の仕事をこなすか。
- どれくらいの「質」の仕事をするか。
- またどの「方向性」へ向かって、工夫するか
この3つを考えながら仕事をしていくと「経験」になっていきます。毎日同じじゃつまらないですね。
第7の手紙:失敗
成功のためには、失敗は必要だ。
第7の手紙より引用
大成功した人でも人生の結構な時間、落ち込んだり不安や心配で寝れない夜を過ごしている。その人達が成功したのは常に諦めずに挑戦し続けたから。
何も失敗しないで運良く成功出来たとしても、次には大きな失敗が待っている。失敗を沢山積めばより成功に近づける、失敗しなくては成功できないということです。
失敗の理由3つ
- 誤算
- 計画と検証の甘さ
- 人間関係
ウォルト・ディズニーも会社を倒産させたり失敗の連続でしたが、何度失敗しても挑戦し続けたからこそ、我々は今『ディズニー』のエンターテインメントを楽しむことが出来るんです。
失敗しても常に次のステップを考えて無いと、偶然の出会いも見つけられません。
第8の手紙:人間関係
人は、お金や社会的地位では、幸せになれない。
第8の手紙より引用
仕事が上手くいきお金も手に入ったとしても、一時的な喜びで永続的な幸せにはなりません。
心を満たされて幸せを感じるには「良い人間関係」が必要になります。そのためには人生を信頼して人と繋がることです。
自分で想像しても、大富豪になって大きなお屋敷に住んだとしても一人では幸せとは思えません。お金は少ししかなくても、家族がいて信頼出来る仲間に囲まれた方が幸せですね。
幸せとはね、『現状に、どれだけ満足しているか?』と言えるだろうね。
第8の手紙より引用
人間はお金を手にしても、もっと大金を手にしたいと思い、乗っている車も最新のモノが良いと思い、家ももっと広い部屋にしたいと欲を出そうと思えば限りがありません。
次から次へ欲しい物があるといつまで経っても幸せにはなれません。逆に言うと現状に満足出来れば、モノが無くても何処にいても幸せになれます。
第9の手紙:運命
人生の目的は自分らしく生きる人とつながること。
第9の手紙より引用
幸せな人生を送るためには「人とのつながり」が必要でした。最後の手紙にもそれが書いてあります。
そして「人生は幸せになるためにある」と書かれていました。
アウトプットポイント
この2つは実践していきます。
- 自分に関わる出来事は、自分が幸せになるためと捉える。
- お金を使うときに、自分と周りの人が幸せになるか考えて使う。
まとめ
この大富豪とは亡くなった祖父のことです。父親ではなく「祖父からの手紙」というのがポイントに思えます。
亡くなった祖父の言葉だから主人公も素直に聞き入れ、心に染み渡り行動出来たのでは無いでしょうか。
本の内容はここに書ききれないほどの素晴らしい言葉が沢山あり、ちょっと落ち込んだ時にも励ましてくれるような内容で、出来れば主人公の続きが知りたいなと思わせる終わり方でした。お勧めです。