「反応しない練習」著者:草薙龍瞬
あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」
というサブタイトルに惹かれました。悩みを消して欲しいと思いませんか?
著者紹介
ブッダの教えからなる本です。途中ブッタの言葉や専門用語が出てきて難しいく
特にAudibleで聞いていると、文字を目で見れないので想像しにくい部分も有りました。
難しい言葉を気にせずに聞き理解出来てくると、全ての文章が心地よく聞こえ
聞いているだけで、気分が楽になっていく気がします。
著者:草薙龍瞬(くさなぎりゅうしゅん)
僧侶/興道の里(こうどうのさと)代表。 <略歴>奈良出身。中学中退後、十六歳で家出、上京。大検(高認)をへて東大法学部卒業。インドで得度出家後、ミャンマー、タイに修行留学。ビルマ国立仏教大学専修課程修了。 <活動> ●仏教を宗教としてではなく「現実の問題解決に役立つ合理的な方法」として紹介。宗派・伝統に属さない〝独立派〟の出家僧。
もっとわかりやすくて役に立つ仏教を 様より引用
目次・内容
第1章 反応する前に「まず、理解する」
第2章 良し悪しを「判断」しない
第3章 マイナスの感情で「損しない」
第4章 他人の目から「自由になる」
第5章 「正しく」競争する
最終章 考える「基準」を持つ
引用・気付き 5個
受け入れのでは無く、あるものをあると理解するだけです。
第1章より引用
この本はブッタの教え「反応しないようにする」ことが書いてあります。
人生の不安や悩みなどを受け入れて、解決していこうと言う考えでいましたが
この引用では受け入れるのではなく、ただ悩みは不安という気持ちが
あるということを理解して、必ず解決できる希望があることを理解するだけでいいのです。
不安や悩みなどを抱えてしまうと、心が良い状態では無いので
早く解決して楽になりたくて、その状態から脱したい気持ちになり
焦って余計にこじらせてしまったり、別の問題を引き起こしたりすることもあります。
不安や悩みが「ある」と認識することだけ出来れば、感情の起伏もなく
楽に生きやすくなっていきます。
感情の起伏の原因は、次の引用に続きます。
心の反応です
第一章より引用
怒り、緊張、後悔、落ち込みなどの、人間なら誰しもある心の反応です。
この反応が感情の起伏になり、悩みや問題を抱える原因になります。
人の反応が気になってしまい、余計なこと言ってしまったかもと
気にしてしまうことは、ありませんか?私はよくあります(笑)
こういった心の反応が、さらに悩みを大きくしてしまい
余計にこじらせてしまう原因だったのです。
1、言葉で確認する。2、感覚を意識する。3、分類する。
第1章より引用
心の状態を見ることで、怒りや落ち込み等の無駄な反応を沈める絶大な効果があります。
この無駄な反応しない練習が、この本の伝えたい事だと思います。
「心の状態を見る」ために、この3つを習慣づけてやっていくようにしましょう。
1、言葉で確認する。
心の状態も行っている行動も言葉で確認することによって、客観的に自分が見れるようになり
無駄な反応が少しづつ無くなっていきます。
2、感覚を意識する。
歩いていたら自分の足に伝わってくる感覚を意識したり、鼻から吸い込んでいる
空気の流れ感じ呼吸を意識する。それが感覚を意識するということになります。
3、分類する。
今の自分の気持ちが、どの状態かを3つに分類します。
- 貪欲、求めすぎている状態
- 怒り、何に対してもイライラしてしまう状態
- 妄想、過去を振り返って落ち込んだり、未来を心配したり有りもしない状態を思い描いて影響を受けている状態
自分の気持ちを、3つに分類することができます。
この練習を繰り返すと、無駄な反応が無くなり生きるのが楽になります。
物事が起きても、気持ちは関係無くそこに物事が起きたと言う認識だけです。
判断すること自体が、気持ち良いからでしょう。
第2章より引用
人間の人生は判断に縛られています。
他人のことを好き嫌いとか、あの人いい人悪い人を判断したり
人生の意味を判断したりしています。
失敗した時には、自分なんてもう駄目なやつなんだと落ち込むことも判断です。
判断することにより、たくさんの悩み事を作り出してしまいます。
それでも人間が判断をしてしまうのは
自分の意見を他の人にも聞かせて、自分が正しいと認めてもらいたい承認欲求のせいで
判断している私を、良い判断をしてもらいたいと思ってしまうのです。
物事をあると認識するだけで、判断をしないようにしましょう。
今だけを見よ!喝!
第二章より引用
あるお寺のお坊さんのエピソードでした。
ある日、寝坊してしまったお坊さんが自分を責めていたそうです。
「こんなんじゃお坊さん失格だ」と。
その時、和尚さんが落ち込んでいるお坊さんを見て、言った言葉がこの引用です。
過去を引きずって自分を責めてしまっているのは、今を生きているのに
今現在を否定することになります。
ミスや失敗は人生に多くあり、今後も絶対にあります。
そこで大事なのが、その時どういう気持ちになったかです。
自分を攻めたり、悲観することはなく、失敗したことを認識するだけです。
もしそのミスのせいで他人に迷惑を掛けてしまったとすれば、謝ればいいだけです。
アウトプットポイント
「今だけを見よ!喝!」第二章より引用
→ 目が覚める一言です。
過去を振り返り後悔したり、未来に不安を感じたりすることは意味が無いです。
心を反応させてしまい、そこから問題を引き起こしたりする可能性もあります。
反応しない練習をします。
まとめ・感想
多くの悩みの原因は、反応している心だったと分かれば
心が楽になり、生きる事が楽しくなって来ます。
現代を生きる人にはオススメの一冊になります。