再婚してから1~2年経過した頃、私も妻も口にはしませんでしたが互いに「子供」を作るか悩んでいました。
自分たちに子供は必要か?再婚してタイミングを逃したのでは?しかしもっと早くから真剣に考え、お互いの答えを確認しあうことが大切でした。
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不妊治療するまで

子供が欲しいか?
再婚してから「自分達の子供が欲しいか?」と、お互いに悩んでました。
ある日私から妻に「子供は欲しい?」と聞いた事があります。その時は「まだわからない」と私と同じ回答で、二人共先送りにしました。
しかしこの日の質問をキッカケに、子供について真剣に考え始めていました。
子供がいる自分
ウチはお互いに再婚同士ですが、私には離れて暮らす大学生の息子がいます。お陰で自分の両親には孫を見せることができて一安心してます。しかし妻には子供がいなくて両親には、孫を見せられていなかったのです。
もちろん私にも妻にも両親から、孫について何か言われたことは一度も無いです。
その「一度も言われた事が無い」ということが、私達に気を使わせないようにする優しさと思え、その気持ちに応えたくなります。さらに自分達の生活や老後を考えると、子供がいてくれた方がもっと幸せも増えるのでは?という思いが強くなっていきました。
そんな自分の気持ちの変化を、妻に話してみると驚いた顔をしていました。私が言った内容と全く同じ気持ちに変化していたところだったのです!
という訳で二人とも、同じ気持ちになっていたので妊活することにしました。ただ年齢的な問題もあるので、まずは産婦人科に行って相談してから始めようと思いました。
基礎体温を付け始める
休みの日に妻と2人で初めて産婦人科へ行きました。
初めての通院
二人共、初めての産婦人科に慎重になります。インターネットで「不妊治療」で近所を検索してみても、数少ないレビューでは決めきれませんでした。そこで以前から地元に住んでいた友人に聞き、勧められた病院へ行くことにしました。やはり経験者から聞くのが一番ですね。
平日の朝、開院前に到着すると既に駐車場には数台の車が止まって時間を待っているようでした。流石は勧められた良い病院!(笑)安心と驚きです。
受付を済ませて待合室で待つこと数十分。呼ばれて二人で診察室に入って行くと、優しそうな先生が座ってました。
出産率
優しそうな先生でちょっと安心しましたが、その先生が厳しい現状を説明をしてくれました。そしてこの不妊治療のグラフも見せてくれます。

このグラフを見ると分かりますが、出産率が37歳下がり始め39歳でさらにガクッと下がっています。噂で聞いていましたが、10%を切っている!こんな低い確率になっているとは勉強不足でした。
当時の私が42歳、妻が40歳だったので、不妊治療をしても10%未満の確率です。それでもなぜか自分達は、成功するだろうと楽観的な気持ちがありました。
基礎体温
こうして私たちの、不妊治療が始まりました。
まずは病院の先生も言われた「基礎体温」を毎日測って、記録することが大切。体温計を購入して、スマホに記録をしていくことから始めました。
オススメの体温計です。
ケースから取り出すと電源ONになり、Bluetoothの同期をしてくれるので、スマホと連携してデータの記録が簡単。デザインも良くて持ち運びも楽々です。
不妊治療の費用

不妊治療で気になるのが費用です。いくら子供が欲しいと言っても、支払えるお金には限界がありますので、話し合って決める必要があります。
お金を気にせずにやろうと思えばいくらでも方法はあります。しかしウチには「家のローン」があり、75歳まで支払う予定になっているのです(笑)75歳まで支払うのは不安が有るので、少しでも支払期間を短縮させるようと繰り上げ返済をしたいのです。
そこで限りある資源のお金を考えて、治療方法と費用を調べ無理のないレベルで人工授精までと決めました。
その時に調べた金額や治療内容をまとめました。
治療内容と料金
まず初めに、基本的な血液などの初期検査を夫婦二人共実施します。
女性の検査が約7,500円で男性が約2,500円で合計10,000円くらいです。ここから不妊治療妊治療のスタートです。
ちなみに、この初めの初期検査とタイミング法だけ保険対象となります。
①タイミング法
検査結果をもとに医師が排卵日を推測、医師から妊娠しやすい日について指導を受けながらその前後に性行為をする方法。保険が適用され、1回数千円程度です。タイミング法は不妊治療の一番はじめの段階です。
②人工授精
子宮に精子を人工的に注入する方法です。排卵のタイミングに合わせて、元気な精子だけを送りこみます。保険適用外で1回1~2万円です。
体外受精より妊娠率は下がりますが、カラダへの負担・経済的負担が軽いことから回数を重ねることができます。
しかし保険適用外とは!驚きです。
③体外受精
体外に卵子を取り出し、シャーレー(検査物を入れるプラスチック製のお皿)の中で精子と受精させる方法です。
受精させて成長したら、カテーテルで子宮へ送り込みます。
保険が適用されず1回20~60万円です。国の特定不妊治療助成事業の公的補助を受けることができます。
④顕微授精
これも体外受精ですが、注射器などで人工的に受精させてから子宮へ送り込む方法です。保険適用されず約30万~50万です。国の特定不妊治療助成事業の公的補助を受けることができます。
助成金の金額
先程の説明で書いた③番と④番「体外受精」と「顕微授精」が対象になります。助成金額は、1回の治療につき15万円まで(初回の治療に限り30万円まで)、凍結胚移植(受精卵を凍結して、子宮内膜の環境が良いときに融解し移植する方法)は7.5万円まで。保険がきかず高額になる不妊治療なので、助成金は受けるようにしましょう。
その助成金を受ける為の条件があります。
- 自治体の指定を受けた医療機関で特定不妊治療を受けていること
- 夫婦合算で年間所得が730万円までであること
- 治療開始時の妻の年齢が43歳未満であること
なお、助成の回数には制限があり、妻の年齢が40歳未満の場合は通算6回まで、40歳以上43歳未満の場合は通算3回までとされています。
助成金を受けて不妊治療をするなら43歳未満までです。
不妊治療の期間
細かいお話になりますが、お金の他にも時間(期間)もしっかり決めておかないと、後々揉め事の原因になってしまいます。
私達は半年間で約6回の人工授精をやることに決めました。可能性がある限り継続しようかと悩みましたが、妻の体にも負担がかかるのでこの期間に決めました。
実際の月額料金
通院してかかる費用は、不妊治療の人工授精が1回18,000円くらいと、半月に一度の注射が3,000円になり、合計で24,000円くらい。
さらに不妊治療の成功率をあげようと、産婦人科でも勧められたサプリも購入します。合計すると約30,000円のお金が必要になりました。
初人工授精
またしても二人で緊張しながら産婦人科へ行きましたが、何度行っても慣れません。妻よりもあまり役に立たない私の方が緊張気味(笑)
私の方は精子を預けてしまえば、後は待つだけになります。しかし妻は痛い注射から始まる治療に辛そうです。しかもその注射は排卵を促すモノで、妻が言うにはかなり痛いらしいのです。
注射するだけでグッタリして妻が戻ってきますが「お疲れ様、大丈夫?」と声を掛けるぐらいしかできません。だから旦那様は優しくしないと!
「不妊治療」と言っても夫婦で受診する内容に差があり過ぎて、気持ちにも差ができそうです。常にお互いの事を考え「二人の不妊治療」と考えるようにしましょう!
初めての結果
初めての人工授精が終わり、ドキドキしながら時間の経過を待ちます。
約1ヶ月後、トイレから出てきた妻が暗い顔をして「ごめんなさい」と言いました。そうして初めての人工授精は失敗に終わりました。
しかし妊活は妻の方が辛い思いをして、頑張ってくれているのにこのセリフを言わせてしまい、何もできない自分に悔しくなります。残念な結果ですが、妻の責任ではないのです。
上手くいかない事だけを見てしまい、自分の事やパートナーの事を責めても良い結果には結びつきません。10%未満のチャレンジに向かう姿勢が、素晴らしいと思うようにしてました。
不妊治療の半年後。

半年間と期間を決めて頑張ってきましたが、先程のグラフを見ると10%未満で時間とともにこの確率は下がっていきます。その事を考えると焦ってしまいますが、高齢出産は危険もあるので無理はできません。
半年間の結果
結論から言いますと、妊娠することはありませんでした。
初めに二人で決めた金額・期間でしたが、これで終わりにして子供を諦めるという現実に、寂しくなり二人で泣いてしまいました。
まだ私には離れて暮らしてはいるが、息子がいてくれている。しかし妻にはいない。妻の両親にも孫の顔を見せることもなくなってしまった。私はその事を思うと悲しかったのです。しかし少し時間が経つと気が付きます。
何かを失った訳じゃないから、不幸になったのとは違う。だから、今後夫婦二人だけでも幸せだし、子供がいないことは不幸じゃない、妻も私もいるのだから。
マイナスじゃなくゼロに戻っただけ!です。

FIAT
落ち込む妻を慰めようと、いろいろ声を掛けたがなんだかスッキリしない。それは私の心の中に、私には息子がいて妻にはいないという「平等じゃない」という気持ちがあったのです。
結婚する前から分かっていた事なので、妻は全然気にしてませんでしたが私の中でどこかモヤモヤしていました。
そのモヤモヤを抱えたまま、今後も生活してくことは良くないと思い解決策を思いつきます。それは妻が欲しがっていた車「FIAT500(チンクエチェント)」を買うことです。
諦めた!と決めた次の休みの日に、FIATのディーラーにお出掛けしました。
家族へ報告

お義姉さん夫婦へ
不妊治療のことは、お互いの両親には何も伝えていませんでした。毎月のように期待させるのも、余計な心配もかけるもの申し訳ないので、全て終わってから伝える事にしました。
ただ妻の両親と一緒に住んでいるお姉さん夫婦だけには、どんな状況になろうとも強い味方でいてくれると思い相談を兼ねて話していました。
治療の期間中、お義姉さん夫婦は妻の体を心配しながらも応援をしてくれて、残念な結果になり諦めることを報告した時は温かく慰めてくれました。
ありがとうお義姉さんお義兄さん。

妻の両親へ報告
気持ちの整理もついた頃に、お互いの両親にも報告しました。落胆した様子を全く見せずに、逆に妻のお義母さんがこんな言葉を掛けてくれました。
「今いる息子さんへの、愛情が薄まるから良かったと思う。」
孫が見たいはずなのにそんな事も言わず、私達が落ち込まないように声を掛けてくれました。「今いる息子を大事にしなさい」と言ってくれているんです。
優しいお義母さん。ありがとうございます。
まとめ
その後、FIAT500(チンクエチェント)を購入して納車されました!
妻も喜んでくれております。そしてあまりの可愛らしさに、毎週のように手洗い洗車をしております(笑)

不妊治療は残念な結果に終わりましたが、妻ともいろいろ話しができてよりお互いを知れたし、さらに妻の家族ともより仲良くなれました。
お金も時間も掛かり、精神的にも辛く苦しかったですが、不妊治療をやって良かったです。
今度、妻の実家に帰る時は妻と愛しの「FIAT」と一緒に帰りたいと思います(笑)