2019年3月から、保護ネコちゃんが家族の一員として加わりました。
初めての譲渡会は緊張しましたが、優しい保護主さんとお話をして譲渡していただけることになりました。
警戒心が強い保護ネコ
名前は「イギー」です。
そうです、あの有名な漫画「ジョジョの奇妙な冒険」が大好きでなので、名前をいただきました。漫画では、ずる賢い正義のヒーローという勇敢な犬でした。
そのために知り合いにネコの名前を聞かれて、説明すると「犬!?」と聞き返されます(笑)
初めて我が家にきた日は、ケージから出してもテーブルの下などに隠れてしまいます。膝の上にきたり、一緒に寝たりなど叶わぬ夢のように思えます。
こちらとしては、心ゆくまで撫でまくりたいのに(笑)
やっとテーブルの下から出てきても、こちらを観察しています。私が立ち上がったり、体勢を変えただけで、ビクッとしてササッと隠れてしまいます。なんだか嫌われているみたいで辛い(笑)
しかし一定の距離はあるものの、それ以上に離れることはなく、常にそばに感じはあります。それだけで可愛い(笑)
保護猫の強い警戒心の原因
数日後
この「一定の距離」も時間と共に、近くなっていくだろうと思ってました。しかし数日経っても変化は無く、本当に夫婦2人共に嫌われているのかも?と心配になります(笑)
唯一救いなのが、ケージの中に入っている時は、安全だと思っているのか?手を出しても逃げずに、撫でさせてくれます。
これが普通なのか?不安になり、念の為に保護主さんへ「隠れてばかりです」と相談してみました。すると保護主さんが保護された時も、同じで「ウチでも隠れてましたよ」と言ってくれました。
それを聞くと少し安心します。私達が特別に嫌われていた訳ではないと分かり、一安心です。
そしてそのまま、保護された時の状況を、教えてもらいました。
保護された状況
保護主さんに連絡がきた時は、お肉屋さんの近くに捨てられていたようです。
そのお肉屋さんが連絡をしたらしいのですが、状況を聞くとまだ子猫で小さいイギーは、カラスや他の大人のネコに襲われていたらしいのです。その時に左の肘に怪我をしてしまいました。
その怪我の為に、ウチに来てからも1周間位は薬を飲ませてました。襲われて怖い思いをしたせいで、警戒心が強くなり心を閉ざしてしまったのだと思います。
カラス
ウチに来てからの行動を思い出すと、家の中でも「屋根」があるところで落ち着いていました。これはネコの本能かもしれませんが、カラスに襲われたという理由もあるように思えます。低いソファーの下や、テレビ台の中、テーブルの下などが大好きです。
そして思い出すと天井を見ることが多いと思ってましたが、あれはカラスがいないか確認していたのかも知れません。
怪我をするほどに襲われていた状況を頭に浮かべると、子猫がカラスの鋭いクチバシに突かれて。。。泣きそうになりますね。
保護猫の心を開く方法
ちゅーる作戦
イギーの心を早く開いて、ウチでも安心して過ごして欲しい。常に緊張していると思うと、可愛そうで仕方ありません。
そこで保護主さんに教えてもらった作戦を実行してみます。その作戦は、CMでもお馴染みの「ちゅーる」をあげることです。
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早速、あげてみることにしました。チューブから少し出して、指先に付けます。そしてイギーの鼻先に持っていってみました。
初めは逃げようとしましたが、少しづつ警戒しながら近寄って来てくれました。そして!ペロペロと食べてくれました!これは「美味しい」と理解したのでしょうか?少しづつ引き寄せると、なんとか近くまで来てくれました。
しかし「ちゅーる」が無くなると、また一定の距離を保ちます(笑)警戒心はすぐには無くなりません。残念。
でも良く見てみると、その「一定の距離」が、ほんの少し近くなった気がします。このまま近くに来てくれないかと思ってましたが、突然ソファーに登ってきて座っている私の太ももに、スリスリと体を寄せてくるのです。
一分間位でしたが、心を開いてくれた瞬間のようで感動しました。喜んで声をだすと、驚いてしまいまたテーブルの下に行ってしまうので、妻と目を合わせながら、2人とも泣きそうになってしまいました(笑)
気をつけること5個
警戒心を強くさせないように気をつけた事。
- 大きな声を出さない・・・大きな声も音もビックリして警戒します。
- 急に動き出さない・・・急に早い動きをするとビックリして警戒します。
- ご飯を手からあげる・・・ごはんをくれる人と認識されます。
- 目が合ったら、ゆっくり瞬きをする・・・見続けると「威嚇」に思われます。
- 追いかけない・・・追うと逃げて警戒します。
慣れるまではしょうが無い!と思い、夫婦2人で協力して生活しました。
やりすぎてピリピリしてしまうと、楽しい生活もなくなってしまいます。我が家も一度ケンカをしてしまったので、程々にしましょう(笑)
ネコ頂いて地固まる。
保護猫の「イギー」を譲ってもらってから、色々な感情がありました。イギー中心になってしまい、妻と喧嘩もしました。イギーがすり寄って来てくれた時には、感動して泣きそうになりました。
イギーがきてくれて、大変なこともありました。しかしこれからも一緒に暮らせると思うと、楽しみや幸せなことが多く想像できます。
妻と喧嘩しても、その後は以前よりも仲良くなれました。
お風呂に入っていると聞こえてくる妻とイギーの会話。
妻「どうしたの~?」
イギー「ミャーミャー」
妻「お腹空いたのねー」
イギー「ミャーミャー」
なんて幸せな会話だろうと思えました。
イギーが来ただけで生活は変わりましたが、新たな妻も自分も見れました。家族3人の絆が、より深いものになりました。