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《読書感想・要約》文章が劇的にウマくなる「接続詞」山口拓朗著

ビジネス書の表紙

文章に関する本で、これまでにない「接続詞」に特化した内容の本です。

『文章が劇的にウマくなる「接続詞」』を読んで、「接続詞」を使い込なせば、伝わる文章、読ませる文章、品のある文章、が書けるようになります!

文章が劇的にウマくなる「接続詞」著者紹介・目次

著者 山口拓朗 さん

1972年生まれ/鹿児島生まれの神奈川育ち/株式会社アップリンクス取締役/伝える力【話す・書く】研究所所長

出版社で編集者・記者を務めたのちに独立。23年間で3300件以上の取材・執筆歴がある。

現在は執筆活動に加え、講演や研修を通じて「論理的なビジネス文章の書き方」「好意と信頼を獲得するメールの書き方」「売れるセールス文章&キャッチコピーの作り方」「集客につなげるブログ発信術」「正しい著者デビューの方法」など実践的ノウハウを提供。

山口拓朗ライティングサロンさまより引用

実は私「山口拓朗ライティングサロン」に入会しております。

サロン内で著者の山口拓朗さんに、自分の書いた文章を添削してもらうことがあり、またオンラインで直接お話する機会もありました。

やり取りをしていくと、一つ一つの言葉に優しさを感じ、常に前向きにしてくれる人柄を、大好きになります(笑)そして、期待に応えたくなり、無理なく頑張れます。そして気が付くと能力を引き出してくれている。それはまるでドラゴンボールに登場した、ナメック星の最長老です(笑)※見た目は全然違います。

目次

第1章 接続詞とは?
第2章 言い換える
第3章 順接する
第4章 逆接する
第5章 対比する
第6章 結論を導く
第7章 添加する
第8章 補足する
第9章 選択を促す
第10章 並列・列挙する
第11章 転換する
第12章 例示・仮定する
第13章 主張する
第14章 その他
第15章 助詞
第16章 呼応表現

この目次を見るだけで、接続詞には自分の知らない、種類や意味がたくさんあることに驚きます。この『文章が劇的にウマくなる「接続詞」』では、150個以上の接続詞を説明してくれてます。

文章が劇的にウマくなる「接続詞」要約・気付き

第一章に書かれている「接続詞はウインカー」という一文で、ハッと不安になりました。それは、自分の書いた文章は正しいウインカー使われて無く、事故ばかり起きているのでは?ということです。

だから、この『文章が劇的にウマくなる接続詞』を読んで、正しいウインカーの使い方を覚えて、安全運転で書きたいと思います。

簡単な配線に豆電球

読む目的

ビジネス書を読む時は「目的」を決めることをオススメします。

なぜかと言いますと、目的があるとその答えを探しながら読むからです。その結果、答えを得られやすくなります。「この本からはノウハウを習得する」「この問題を解決する答えを探す」などなど。そうすることにより、積極的な読書になります。

 

さて、偉そうなことを書いておきながら、今回私は「文章を上手く書く」という漠然とした目的で読み始めました(笑)ガチガチなルールを作ると、読書が嫌いになってしまう情けないメンタルなのです。

それでも本は読みたいので、読み始めは漠然でも、読みながら明確な目的に変えていけば良いと、自分に優しいルールを採用してます(笑)

 

目的である「文章を上手く書く」ことを意識しながら読み進めると、新たな目的となる一文を見つけました。それは第一章にある「接続詞を使いこなす方法」です。

下記の引用は、その方法を分かりやすく示した3つのステップです。

ステップ1:さまざまな接続詞の意味を知る
ステップ2:実例を読んでそれぞれの接続詞の使い方を知る
ステップ3:実際に接続詞を使って書く

文章が劇的にウマくなる「接続詞」より引用

この『文章が劇的にウマくなる「接続詞」』の内容が、ステップ1と2になるので、後はステップ3の「実際に書く」ことで「接続詞」を使いこなすことが、できるようになるのです。

「文章を上手く書く」という目的で読み始めましたが、ここで「3つのステップをマスターすること」へと目的が切り替わりました。

私のような自分に甘いルールを作ってしまう、情けないメンタルな読者にも、優しく目的を教えてくれます。

「なので」はカジュアルな話し言葉

自分が書く文章で「なので」という接続詞を、使うことがありました。しかし他の人の文章には、使われることがないので気になってました。

そこで、この『文章が劇的にウマくなる「接続詞」』で真っ先に調べたのです。すると、目次には載っていなかったのです。

「なので」は接続詞ではないのか?と疑問が湧きます。心配になり妻のピー子にこの出来事を話してみると「やーい、なのでマーン」とバカにされるだけでした(笑)

 

そんな妻は放っておき、読み進めると「なので」の記載がありました。それは「だから」「ですから」「ですので」のページです。このように書かれていました。

「なので」はカジュアルな話し言葉です。礼儀や格式が求められるビジネス文章では「ですので」を使いましょう。

文章が劇的にウマくなる「接続詞」p,42より引用

「なので」は、話し言葉でした!このブログのような、話し言葉的な文章に「なので」を使うのは問題ないですが、ビジネス文章や礼儀が必要な場面では控えたほうが良いです。

過去の私の使い方

「私は空腹です。なので、ご飯を食べます。」間違いです。

 

本書を読んだあと

「私は空腹です。だから(ですから、ですので)、ご飯を食べます。」

「なので」の正しい使い方

「私は空腹なので、ご飯を食べます」 読みやすくなりスッキリします。

高いビルの連絡道

「とはいえ」のニュアンス

最近良く使うと思った「とはいえ」のページを見てみました。例文を引用します。

彼は有能だ。しかし、欠点がないわけではない。(←先行内容を認めるというニュアンスを出したいなら、先行内容にやや制限を加える形の「とはいえ」のほうがベター)

文章が劇的にウマくなる「接続詞」p,60より引用

頭の中で「しかし」を「とはいえ」に変えて読むと、そのニュアンスが理解できます。

「しかし」だと欠点があることのほうを、強く感じられますが「とはいえ」に変えると有能だけど、欠点もあるよねという文になり、有能ということも伝わります。

このように、一つ一つの接続詞の意味と使い方を、詳しく説明してくれる本なのです。

文章が劇的にウマくなる「接続詞」まとめ

これほど多くの「接続詞」があることと、自分が普段使っている接続詞の種類が、少な過ぎることも実感できて、2倍の驚きがありました(笑)

本書に書かれている接続詞を、一度に全て覚えることは私には不可能です。ですので文章を書くときには、そばにおき辞書のように使うことにしました。

 

あなたの書く文章を通じて、あなたがもつ想いや情報、メッセージが、読む人と見ごとに接続することを祈っています。

文章が劇的にウマくなる「接続詞」おわりにより引用

この「おわりに」を読むと、著者さまの優しい言葉の中にも、熱い思いが伝わってきます。

「接続詞」は文字と文字だけではなく、書いた人と読んだ人を、繋いでくれる役目もあるのかもしれません。

ABOUT ME
アガイ
20代に婿養子になり、息子が出来てから離婚を致しました。 離婚ショックから回復した時の経験を書き 過去の私と同じ様に辛い思いをしている人を 少しでも楽にしたいです。