2月に突入しました。一年で一番寒い時期ですね。そんな時には家に籠もって、読書が一番です!(笑)
1月も家に籠もる時間はありましたので、読書の時間を取れました。読了した本の報告とベスト3の要約・感想です。
1月読了した本
という訳で先月の読了した本の紹介です。私が気に入った順番でランキングになってます。
先月も「Amazonオーディブル」と「オーディオブック」の2種類で本を聞き、往復2時間の通勤時間を楽しくしてもらってます。
2社にお世話になってますが「本を聞く」のは、通勤時間を学びの時間に変えてくれる良いサービスです。
⇓Amazonオーディブルはこちら。
⇓オーディオブックはこちらから。
1月は9冊
1月は9冊という結果になりました。私の好みでランキングです。
- そして、バトンは渡された 著者:瀬尾まいこ
- 豊田章男 著者:片山 修
- 屍人荘の殺人 著者:今村昌弘
- ザリガニの鳴くところ 著者:ディーリア・オーウェンズ
- 教場 著者:長岡弘樹
- オーパーツ 死を招く至宝 著者:蒼井 碧
- ブチ抜く力 著者:与沢翼
- 続 聞き出す力 著者:吉田豪
- 「自信が持てない人」の心理学 著者:加藤諦三
今月は良書が多かったです。個人的には6位までの本はオススメ!
2020年は109冊読了しました!その中から自分なりベスト10を考えてみました。
今年もどんな本との出会いがあるか?楽しみです。
3冊の要約・気付き
先月読了した本から、好みの本を3冊要約してみました。
そして、バトンは渡された
読み終えたあとに、良い本に出会えた!と思える素晴らしい物語でした。
その勢いのまま、感想記事を書きましたので詳しくはこちら↓を。
読み始めてからバトンは、主人公のことだと思っていたけど、後半になって優子だけじゃなく、そこにある気持ちも一緒に託されているんだと感じます。
『本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない大きな未来へとバトンを渡す時だ。』
本書より引用
ラストシーンの一文です。これまでの歴代の親達から、血の繋がりは関係なく、無条件に注がれるたっぷりの愛情もバトンなんだと思い泣いてしまいました(笑)
この本を読み終えてから、自分の周りの人に優しくしたいという気持ちになり、この気持ちが「著者からのバトン」に思えてきます。自分も大切な人達にバトンを渡したいと思わせてくれる、優しい1冊でした。
豊田章男
世界のトヨタにさせた、豊田章男社長を知ることができる本です。
『週刊東洋経済』に2019年4~11月の間、30回にわたって連載された「豊田章男 100年の孤独」に大幅な書き下ろしを加えて書籍化したものです。
東洋経済新報社さまより引用
「Supra is Back !」以前のテレビCMで、何も知らない私は思わず笑ってしまったフレーズ。だけどこの本を読むと、豊田社長がどんな気持ちでこの言葉を言っていたのか、少しだけ理解できます。
その部分をトヨタイムズで見つけたので引用します。
香川:
2019年、自動運転とかハイブリッド、あるいは電気自動車といわれているこの時代に、あえてスープラというスポーツカーを、17年ぶりに打ち出した。その一番の理由は何でしょうか。
豊田:
まずは、クルマが好きだからですね。
クルマにも味があるじゃないですか。トヨタの中でクルマの味作りをやるとき、私はあるテストドライバー※にこう言われたんです。
「アンタみたいな人が、運転のしかたも知らないのにああだこうだと言うな。ああだこうだと言いたいなら、運転のしかたを学んでくれ」と。
※トヨタのマスターテストドライバーを務めた成瀬弘氏。
豊田:
それが20年前くらいの話です。その(練習の)ときに運転していたのが、先代のこのクルマでした。「そのクルマをいつか復活させたい」そういう想いがずっとありました。
そのテストドライバーとともに、「LFA」という、いわばトヨタとレクサスのクルマの味の秘伝のタレみたいなクルマの開発に参加させてもらいました。LFAというクルマは500馬力以上あります。私の運転アビリティ(運転技術)がそこにたどり着くまでのトレーニングを(先代スープラで)やったんです。
ところが、LFAの完成直前にその人は亡くなった。それ以降、私は社長になり、なんとかこの(スープラという)クルマを復活させたいと思っていました。
トヨタイムズさまより引用
そんな過去があっての「Supra is Back !」という事がわかり、社長にとってのスープラが大切な一台だったのです。感動する物語がありました。本書にはもっと細かく書かれていて、何度も読み返した部分です。
この本を読み終えると、豊田章男社長とモリゾウ(レーサー名)が好きになります。更にトヨタの車も「ハチロク」「スープラ」を街で見かけるたびに、振り返ってみてしまいます。
オーディオブックで聞いて、好きになり3回も連続聞き返しました。書籍で買い直そうかと思うくらいに好きな本です。
全然関係ありませんが、ちょうど読み終えた頃テレビ番組の「ボクらの時代」に、マツコ・デラックスと脇阪寿一と三人で出演されていて「ああートヨダさん!」とテレビに釘付けになりました(笑)
屍人荘の殺人
第27回鮎川哲也賞、このミステリーがすごい!2018年度版、週刊文春ミステリーベスト10、2018 本格ミステリ・ベスト10において第一位を獲得して、国内ミステリーランキング4冠を達成した本です。2020年には映画化もされました。
読み始めてすぐに登場人物に「明智」という名前を見つけます。明智=探偵役という先入観から、この人が主人公だと思ってましたが裏切られて、気がつくと「どうなるの!?」と引き込まれました(笑)
題名にある屍人(しじん)は屍(しかばね)の人のことで「ゾンビ」という意味になります。ミステリーの定番であるクローズドサークル(外界との往来が断たれた状況)を、これまでと違った「ゾンビ」で作り上げているのが新鮮ですね。
ただ個人的にゾンビに感染していく様子やウイルスの製造過程など、本編には関係ない部分が気になってしまい、最後まで情報は少ししか出ません。スピンオフでゾンビウイルスの話をやってもらいたいなと思ってしまいました(笑)
まとめ
今回4番目に書いた『ザリガニの鳴くところ』も大好きな1冊です。
読み終えたあとに、気が付くと頭の中で主人公が動いている空想を、何度も再生しているような感覚がありました。これまでの読んできた他の小説でも、同じような体験はありましたが、この本は特にその時間が長かったです。
気が付くと空想しているというのが「心に残る」作品で、良書なんだと思います。
もちろん1番目に書いた「そして、バトンは渡された」でも同じく、主人公のその後を考えたり、自分がそばにいたらこんなことを言えるのにと空想してしまいます。
そして私は、読み終えて数日間に渡り体験できる「空想の時間」が、結構気に入ってます。そのせいか、最近はビジネス書よりも小説が多くなってきています。
やはり本は面白い!