ビジネス本

「未来の年表」 第2部 河合雅司 日本人は安価でキメ細かいサービスに慣れ過ぎてしまった。

古い洋書が綺麗に並んでいる

第一部の続きです。

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やっと怖かった第一部が終わり、第二部に入ります。

こちらは10の処方箋と書かれているので、第一部で書かれている問題の対策案になっていきます。

この本との出会い

第1部で怖いことばかりのイメージが、出来てしまったので

この第2部を読んで、少し明るくなりましょう(笑)

 

著者:河合 雅司

出身:愛知県名古屋市

専門:人口政策、社会保障政策。

内閣官房有識者会議委員、厚労省検討会委員、農水省第三者委員会委員などを歴任。

新潮社様より引用

ナレーション:重松 千晴

出身:日本、東京都

事務所:AIR AGENCY

職業:声優

Wikipedia様より引用

第2部に入ると、ナレーションの少し高めの丁寧な声が、ピッタリとハマってきました。

1部は、怖いことを丁寧な声で言われて、ギャップに恐怖でした(笑)

内容・年表

第2部 日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むこと

序 小さくとも輝く国になるための第5の選択肢

  1. 「高齢者」を削減
  2. 24時間社会からの脱却
  3. 非居住エリアを明確化
  4. 都道府県を飛び地合併
  5. 国際分業の徹底
  6. 「匠の技」を活用
  7. 国費学生制度で人材育成
  8. 中高年の地方移住推進
  9. セカンド市民制度を創設
  10. 第3子以降に1000万円給付

おわりに 未来を担う君たちへ

結びにかえて

講談社様より引用

第2部 引用・気付き

第1部を読んでいて怖くなるので、読むのをやめようかと思いますね(笑)

しかし安心してください、ここからは第2部は対策のお話になります。

これまでの不安が解消されます(笑)

私を含め日本人は、安価できめ細かいサービスを、受けることに慣れ過ぎてしまった。

第29章より引用

これまで日本の企業で取り組んできた、ISOの影響だと思います。

ISO9001の取得が盛んになり、顧客要求事項を満足させることが

良い会社になることと、目標にしてやってきた結果ではないでしょうか?

それは企業を発展させるのに、重要なことの一つだと思います。

 

しかし、いつか見たニュースで、宅配便の再配達を何回もさせて

それが当然の様に対応する人が、映ってました。人としてがっかりする内容です。

何度も持って行かされる、運転手の気持ちを考えると辛くなります。

 

顧客要求事項にも節度が合って、やりすぎると誰かの負担になる。良いサービスとは思えません。

コンビニやファーストフードの24時間営業も、行き過ぎたサービスに思えます。

 

最近、やっと再配達は料金を発生させるとか、コンビニの24時間営業をやめたり

元旦の営業をやめる企業が、増えて来てます。それが正しい姿だと思います。

 

私だけかも知れませんが、年末に買い物をしてお正月に備える物が

沢山ある状態は、幸せを感じます。

なのでお正月が、本来の姿に戻る気がして私はワクワクしてしまいます。

 

過剰なサービスを止めて、少しでも不足していく労働力を確保して、本当に必要なところに

必要な分だけ供給出来れば、労働力もまだ確保出来るというのが対策になります。

 

「少し不自由な生活」というのも、楽しめそうなので

この対策はもっと進んで欲しいと思います。

非居住エリアを明確化

人々が好きな場所に住むのでは、行政コストから考えてあまりに効率が悪い。

第30章より引用

市街地にまとまって住むことで、人、モノ、金が集まれば賑やかな街になれば

経済発展も期待出来そう。

 

最近見たテレビ番組の「ぽつんと一軒家」が無くなるのは寂しいが(笑)

 

でもその一軒の為に、水道も電気もインフラを整備するのは、負担が大きすぎる。

また、病気や怪我をしたときにも、救急車が来るのに時間が掛かったり、簡単に病院にも行けないとなると不安を抱えたままの生活になってしまう。

 

一箇所にまとまり、楽しく賑やかに生活をしていくことで

街が出来ていくのを想像するだけで、少し未来が明るくなります。

高齢者だけの地方自治体が、多くなり若い人がいなくなる。

自治体の境界線見直す。遠く離れた都市を合併する。

大都市部と地方自治体が、合併することにメリットが出てくる

第31章より引用

地方自治体と都市部と、お互いのいいところを活かし合えば、解決出来る問題も多くなる。

 

余った土地も無い都市部で、新たに老人ホーム等を整備するのはお金が掛かるので

地方の使われてない大きな土地に、老人ホームを整備した方が安く出来る。

都市部に住む若い人材で、地方の自治体を支援できればお互いにメリットがでる。

 

なんだか、結局必要になってくるのは人間同士の「助け合い」だったんです。

お互いに、得意なところを出し合えば、助け合えるって素敵な話です。

 

東北大震災のときも、私はAmazonのやっていたサービスから

数点の物資を送ることぐらいしか出来なかったが

沢山の方が、ボランティアで東北に向かい助け合えたと思う。

 

未だに復興は、完了出来てないが、

外国のように、混乱に乗じた強奪が起きたり、暴動なんていうニュースも無かった。

日本人として誇りに思う。

そしてその時にも助け合って来れたのだから、今後も助け合えば解決していけるはず。

少子化対策の一環として、第三子には一千万円の給付金を支給する。

第37章より引用

夫婦2人から、3人以上の子供が出来ないと、日本人の人数はプラスにならない。

それも継続的に行われ、増やし続けないと第三次ベビーブームで終わってしまう。

 

3人目に1,000万円貰えれば、お金の心配をしなくて良くなるので

子育ての不安が一つ消える。そしてこの額なら、夢を感じられる(笑)

 

現金だと何か他の問題も考えられるので、実際に子育てに掛かる

食費、洋服、学費、塾代などを支給すれば良いと思う。

使い切れなければ、一人目、二人目の子育てに回せる。

 

子育てを考えた時、まず考えるのがお金だと思うのでこの引用通りにすれば

効果がある対策だと思う。是非やってほしい。

感想・まとめ

1部から通してこのままだと、日本の未来は、怖い事が多く起こりそうです。

まだ、実感が無いのが一番怖いですが、空き家が増えているのを見ると

知らない間に、すぐそこまで来ていると思えます。

私の息子の世代には、その変化を更に実感してくるのでは無いだろうか?

 

第2部を読んで、自分の出来ることは?と考えてましたが

1人の力で出来ることは、すぐには思いつきません。

今の私には、こうしてブログに書いて、少しでも広めること位ではないでしょうか。

次の世代である息子に、キチンと説明することが親の責任であり、先に生きていた責任で有ると思うので、この本を読んで良かったと思います。

ABOUT ME
アガイ
20代に婿養子になり、息子が出来てから離婚を致しました。 離婚ショックから回復した時の経験を書き 過去の私と同じ様に辛い思いをしている人を 少しでも楽にしたいです。