以前読んだ本の中で、この本の紹介があり気になってました。
ストレスは心にあると、考えてましたが脳にあるようです。
著者の紹介
有田 秀穂(ありた・ひでほ)さん
1948年、東京生まれ。東京大学医学部卒業後、東海大学病院で臨床に、筑波大学基礎医学系で脳神経の基礎研究に従事した後、ニューヨーク州立大学に留学する。「座禅(呼吸法)が心身に与える効能は、脳内セロトニン神経の働きで説明できる」という仮説を提唱し、各界から注目を集める「セロトニン研究」の第一人者。
サンマーク出版様より引用
最近、セロトニンという言葉をよく聞くようになってきました。
著者の有田さんの研究のお陰だったんですね。有難う御座います。
目次・内容
○成功への第一歩はストレスに「負ける」こと
○キレる人は、なぜ朝よりも夜の方が多いのか
○ストレスに対抗する「秘密兵器」は一つじゃない!
○「心の場所」は、脳の中に“二か所”ある
○なぜセロトニン不足はうつ病を招くのか
○「不眠症」はセロトニンで解消できる!
○ストレス解消には「笑い」よりも「涙」だ
引用・気付き
お釈迦様は、もう一つとても大切なことを悟ります。
それはどんな「苦=ストレス」も永遠には続かないと言うことでした。
22ページより引用
人は生きているだけで、ストレスを感じます。
ストレス中に疲労や空腹も含まれますので、凄く身近に存在しています。
空腹などのストレスが、それほど気にならないのは慣れているからでしょうか。
お釈迦様は6年間修行した結果、ストレスには勝てずと言う
結論を得ました。その結論と同時に、苦は永遠に続かないことも悟ります。
一度受けた大きなストレスでも、いずれ消えるから
ストレスを無理やり消そうとか、負けないようにしようとか抵抗するのではなく
身近に寄り添っていくことで、うまく受け流す勉強していきましょう。
精神的ストレスの正体は神経伝達物質を通じて、脳が感じるストレスだったと言うことです。
36ページより引用
以前、樺沢紫苑先生の本で、ストレスは脳内物質の分泌によるものと
書いてあったのを思い出しますがこの本には、より詳しく書いあります。
ストレスは、身体的と精神的の2種類に分けることが出来ます。
そして後者が、心で感じるストレスでこの正体が
伝達物質を通じて、脳が感じる脳ストレスでした。
なので、ストレスは脳の中にあるんですね。
脳が伝達物質により、感じているだけのモノです。
物質のせいと思うと、少し気が楽になります。
①痛みのような単純な苦。②快いが満たされない苦。③他者に認められない苦。
45ページより引用
この引用は、お釈迦様が弟子に教えた「苦は3つある」と言う内容です。
この③の「苦 =ストレス」が自分1人では、解決するのが難しいとされています。
それは周りの人からの評価だからです。
毎日一生懸命に家事をしていても「ありがとう」の一言も言ってもらえなかったり
上司にアピールしようと、睡眠不足を削って仕事をしても
評価されなかったり、そんな事はいくらでもあると思います。
この他人から認められないことでストレスを感じてしまうのです。
自分が凄いと思うレベルと、他人が見て凄いと思うレベルは全然違うからズレが生じます。
価値観や固定観念が違えば、ズレも大きくなると思います。
逆に大したことをして無くても、予想以上に褒め称えられることもあると思います。
他人の評価ばかりを気にせず、自己満足で繰り返し継続して
やっていくことで力が付き、そのうち他人から認められるのだと思います。
実は、他人に認められ無いと思い込んでいるだけで
誕生日には「いつもありがとう」とプレゼント準備していたり
上司も影で評価していることを、知らないだけかも。
ストレスを上手に受け流すよう、心身の準備を整える。
53ページより引用
セロトニン神経を、活性化させておけばストレスも受け流せます。
活性化させる方法として、座禅と書いてあります。
座禅中は腹式呼吸をすることで、一定のリズム運動をしてます。
一定のリズム運動でセロトニン神経は活性化されます。
以前読んだ本で「人生は楽しいかい?」と言うものがあり
ロシアのシステマという、軍隊格闘術の応用で人生を変えていくお話でした。
その中で、鼻から吸い口から吐くことで、体を整えてリラックス出来ます。
リラックスすることにより、緊張もなくなり、痛みも和らぎます。
ストレスを感じたら鼻から吸って口から吐き出し、呼吸に集中してみましょう。
まとめ・感想
3つのストレスの中で「他人に認められない」というものがありました。
これを意識していると、ストレスだらけになってしまいます。
他人を変えるのは、簡単ではありませんので
自分の目標をもっと高く持つ、自己満足をする等で自分を変えることをお勧めします。