日記

カフェで読書をしている時に、他のお客さんの事が一瞬で頭に浮かぶ。

コーヒーを角砂糖の乗ったスプーン

先日のお休みに妻と訪れた「星野珈琲」。

そこで頭に浮かんだことです。この記事は半分フィクションです(笑)

 

片付ける人

お店に着いて、席を案内されて着席する。

と同時に、妻の視線が私の後ろに向けられていた。

 

私の後ろには、男性が店から出ようと立ち上がっていたはずで

振り返ると、男性が出口に向かい歩いていく後ろ姿が見えた。

 

「どうしたの?」と妻に聞くと、ニコニコしながらその出ていった男性が

座っていたであろうテーブルを指していた。

 

見てみると、4人がけのテーブルの通路側にキレイに片付けられた

食器が並んでいた。

同じお皿は重ねられ、小さいスプーンやフォークは一箇所に集められ

その並んでいる食器を見るだけでも、気持ちが良くなる。

 

妻が初めに見たときは、その男性を店員さんだと思ったらしく

ただ服装がちょっと違うので、このお店で働く人が

仕事終わりに食事をして、帰り間際に食器をキレイにして運ぶのかと思ったらしい。

その位このお店の風景に、馴染んでいたらしいがお客さんだったようだ。

 

しかも一人では無く、数人で来ていたと思われる食器の量。

一緒に来ていた人たちは、既に外に出て行ってしまったのであろうか?

この男性に片付ける癖があり、家族は知っているから

いつものことだと思い、先に行ってしまったのか?

 

癖でもなんでも良いが、見る人を気持ちよくさせてくれて

店員さんも喜ばせることが出来る。素敵な男性だった。

パソコンの人

私達が来る前から、2個隣の席にオジサンが

パソコンの前で腕を組み難しい顔をしていた。

何かの企画でも書いていて、良い文章が浮かばないのだろうか?

 

私達の頼んだ料理や、飲み物が来て食べていると

オジサンと一瞬目が合った。

私達が食べ終わり、コーヒーを飲みながらの読書という贅沢な時間を

過ごそうとした時に、また目が合った。

読書をしていて、しばらくしてからオジサンの方を見ると

また目が合ってしまった。

 

オジサン同士で目が何度も合うのは、あまり無いことだと思う(笑)

 

それから気になってしまい、本をオジサンの方に向けて

読んでる風で様子を見てみる。

そうするとそのオジサンは、私だけでなく常に周りの人を

キョロキョロと見ていたのだった。

 

いい案が浮かばずに、集中力が切れて周りが気になってしまっているのでしょうか?

そのままでは、時間だけが過ぎてしまい締切に間に合わない

というプレッシャーがあるのでしょうか。じんわり汗をかいているようでもありました。

 

「変なオジサン」では無いと、わかったので

私も本に集中して、30分~1時間経過した頃ふとオジサンを見てみると

さっきまでのキョロキョロとは違い、キーボードを乱打している!

 

まるで、閃いたアイデアを一つ失うこと無く

100%以上のモノをそのHDDに保存しようとしている様に見える。

きっと良いアイデアが浮かび、ちょー気持ち良く打ち込んでいるんだと思う。

同じ人とは思えない、表情の変わりようで

ニコニコしながら打ち終え、パソコンをパタンと閉じ

冷めきったコーヒーを一口飲んで、目を閉じていた。

 

私も真っ直ぐジロジロ見ていたら「変なオジサン」になってしまうので

視界に入るそのオジサンの動きからの想像でしか無いが。

 

そしてオジサンは満足気に、お店を出ていきました。

鉄棒の人

座った席にの隣には、小学生の子供とその母親と思われる女性が二人で座っていた。

もう食事も終えたのだろうか、空になった食器が並んでいる。

 

子供がニンテンドー3DSで遊んでいて、母親はスマホを操作していて

一緒にいてもそれぞれ違う世界に入っているようだった。

 

しばらく時間が経過すると、子供のゲームを邪魔するように母親が喋りかけていた。

学校でのことや、塾の様子を聞いていた。

 

子供が観念したのか、3DSをパチっと閉じて

母親との会話に望む姿勢を見せてくれた。

 

会話の内容は、学校の授業である鉄棒が上手く出来ないという内容。

鉄棒が下手で上手く出来ないことを話して、更にもっとこうやれば上手くいくという

やり方を母親に教えていた。母親は黙ってニコニコしながら聞いていた。

 

その子供の授業に対する取り組み方や、問題点と対策を考え

母親にプレゼンまでしているところ見せてもらい、その子が頼もしく見えてくる。

 

喋り方も大人っぽくしっかりしていて、勝手ながら母子家庭で

自分が母親を守ろうとしているような思いを想像をしてしまった。

そして勝手ながら、その子のことも母親も勝手に応援していた。

 

すぐに出て行ってしまったが、その後の鉄棒がどうなったのかが

聞きたいので、またこの席で会いたいと思う。

 

前回の星乃珈琲での記事です。

コーヒーを角砂糖の乗ったスプーン
星野珈琲で味わえた感覚。休みの日の素敵な時間。先日の星乃珈琲 私の休日の定番は 朝起きてすぐにウォーキング 朝ごはん 掃除 星乃珈琲店で読書。 自分で...
ABOUT ME
アガイ
20代に婿養子になり、息子が出来てから離婚を致しました。 離婚ショックから回復した時の経験を書き 過去の私と同じ様に辛い思いをしている人を 少しでも楽にしたいです。