以前この記事「聞いて良かった「好きな本は?」」で
書いた、ある人に「好きな本は?」と質問して
教えていただいた本です。
少し前に、映画化もされ
岡田准一さんが主演を演じました。
映画は見てないのですが
この本を勧めてくれた方の話ですと
映画の主人公よりも、小心者で心配性で
物事をよく熟考して始める人との事でした。
読み終えたら映画を、観るという楽しみも増えます。
百田尚樹(ひゃくたなおき)さん
誕生:1956年2月23日(62歳)
職業:日本の放送作家、小説家。
生年月日: 1956年2月23日 (年齢 62歳)
生まれ: 大阪府 大阪市 東淀川区
映画: 海賊とよばれた男
Wikipedia様より引用
この他「永遠の0」でも有名になりましたね。
この本の中にも「永遠の0」の主人公が少し出ます(笑)
お正月セールのブックオフで購入しました。
まとめて買いすぎたかも!(笑)
主人公は、「国岡鐡造」
出光興産創業者の出光佐三をモデルとした主人公
Wikipedia様より引用
出光興産とありますが、文中には「国岡商店」とあり
国岡鐡造は、社長では無く店主と呼ばれてます。
「店員たちはぼくの息子だ。息子に裏切られるような親なら、親たる資格はない」
p.97より引用
ワンピースの「白ひげ」を思い出す台詞(笑)
店員とは、国岡商店という会社名なので
社員では無く、店員と有ります。
その店員を息子と呼び
家族と言います。
言うだけじゃなく、行動も家族以上に
優しく接し、厳しくするところは厳しいです。
日本が戦争に負け、どこの会社もリストラをして
それでも潰れていく中、国岡商店は
「馘首はならん!」と
誰一人としてリストラをしなかった。
その理由は、会社の財産が「店員」だから。
会社が潰れたら、乞食をやろうと覚悟していたからだと思います。
店員の事を家族とも言い
船の上で石油を売ることから「海賊」と呼ばれてました。
本当に、「白ひげ」のモデルなんじゃ?(笑)
「クニオカお前は素晴らしい。国岡商店の社員たちもすばらしい」
p.134より引用
戦前、中国の石油の販売を争った相手会社の重役の
ダニエル・コッドが言った言葉。
前後の石油販売の主導権を、国内で争っていた時に
紹介されて、言われた。
過去に争った仲で、こんなに気持ちのいい言葉を
言ってくれるのは
鐵造が、卑怯な手を使わず
知恵を絞り、その考えを店員にまで
完全に伝えて、店主から店員まで凄まじい働きで勝ったから。
一点の曇りも無く、私欲じゃなく
消費者が、安く石油を使えるようして
日本の成長をさせたいという思いがあり
努力していた結果、見ている人は評価をしていた。
年少の店員たちが自分で答えを導き出すまでずっと付き添い、
同じ時間を過ごしていることを言っていた。
p.241
時間は掛かるけど
自分で考える力を生み出す店員になれる。
自分の寝る間を惜しんで
教育をしていた。
この事が、関係をより強いものにしていっている。
自分の仕事でも教育訓練を行うことが有るけど
テキストに沿って、話を進め
分からないことが、あれば質問してもらい
最後に効果測定をして終えていた。
実際の仕事に効果が出る人もいれば
別物の様に考え、実際の仕事には使われない事が多い。
自分の事として、考えて無いからだと思う。
教育で効果を出すのは、難しい。
「自分で考えさせる」事は
時間も手間も掛かるけど、会社にはもちろん
効果があり、その人にも良いことしか無い。
更に、辛抱強く付き添う事で
受講側と講師側の関係も強くなり
お互いためを思ってお互いに成長できそう。
次の教育訓練には、考えさせることを
軸に題材があれば考えていこう!
これまで、色々な戦争がありましたが
ほとんどが、油田の為、油の為で
そこからの利益を、我が物にしようとする事で
争いが起きて、戦争に発展していることが分かりました。
日本においても、政府が作り出した組織が
人が多く配置し、搾取しやすい形になり
その為、それを使用するため購入する
消費者(国民)が被害を受ける。
それにより、国の発展も滞る。
私欲が無く、全てその信念で動いていた。
だから、周り人も鐵造を理解すると
惚れ込んで、応援したくなるんだと思います。
政府という巨大悪に
国の為、国民の為に戦うヒーローのようです。
私もファンになりました。
下巻に続きます。