昔、昔小学生の頃。
少年野球をやっていた頃。
小学校に「桜の女王」が来ると話題になった事があった。
ご存知でしょうか?
「日本さくらの女王」は、都道府県・市町村等の自治体や企業・団体からの依頼を受け、「さくらの植樹式」・「苗木の贈呈・配布」・「さくら祭り」などに出席します。
毎年3月に開かれるさくら祭り中央大会では全国のさくら愛護者、さくらの会会員との親交を深め、また衆議院議長や総理表敬訪問などを行っています。
まさに、この桜の女王様が来るので人盛り上がり。
。。。女王に「様」を付けると、なんだか
桜の木で叩かれるのを、イメージしてしまうのは私だけでしょうか?(笑)
その女王から、桜の苗木をもらえたのだ。
友達も皆、列になり女王から
手渡しで苗木をもらえた。
初めて間近で見た女王は、外国の綺麗な女性で
外国の人と触れ合うことも、初めての私はそれだけで緊張してしまった。
さすが女王様(笑)
せっかく、サクラの女王から貰ったので育てたくて
植えようと考える。
当時の我が家は、一軒家の借家で
家の前が庭で、庭と道路の境目に木を植えていた。
その庭に、簡単な畑があり少しだけ野菜を作っていた。
道路から目隠ししている様に、人の高さ位に
揃って伸びた木。
少しだけ間がある場所に、目を付けた私は桜の苗木を植えた。
母親からは、虫が集まるから止めてと言われたが
女王様に怒られると思い(笑)
純粋な私は、ちゃんと植えないといけないと思い植えた。
植えたときは50cm位で、毎日のように水をやり
風の強い日には、心配で付き添ったりしていた。
純粋な愛情を受けて、桜はスクスクと育ち
すぐに自分の身長を超えて、大きくなっていた。
2~3年、経過してすでに3m位まで大きくなってくれた。
春に綺麗な花を咲かせ、自慢の桜になっていた。
あの母も、うっとりと見とれていた(笑)
そんなある日の日曜日。
少年野球の試合があったので、朝からグランドへ。
母親の作った、昼ごはんを食べ
夕方前に試合と練習は終わり。
試合には勝てず、いつもの様に帰宅。
自転車で家に到着する寸前に
視界に入って来たのは、いつもの畑ではなく
舗装された、駐車場だった!
家の前にあった庭が、なくなり綺麗に舗装されてた。
桜の女王に貰った、自慢の桜も無くなっていた!
母親に「何処行った!?」
と聞くと、申し訳なさそうに
「トラックで運ばれたよ」との事。
詳しく聞くと、大家さんの指示で庭は舗装され駐車場になっていた。
重機やトラックが入り、あっという間に舗装されてしまったらしい。
植えていた木々を何処に、運ぶかは業者にまかせてあるので
わからないで終わってしまった。そのまま捨てられてしまったんだろうか。
何処かに植え替えされて、未だ元気にいて欲しいと思う。
急に舗装され、跡形も無くなっていなくなってしまったのは
少年時代の私には、少々キツかったぞ。
そして、許してください、女王様(笑)